唐突ではありますが、下の写真は先日とあるお店で見つけて我が子にしたM-65のグレーライナー。
1968~1972年の間、M-65のライナーのポプリン地が極少数のみグレーカラーになっているというモデルである。
このジャケットを個人的に手にする時もずっと探していたとかではなく、頭の片隅になんとなくあったから。
ちなみにこちらは3rdモデルの初期にあたる1972年製。(グレーライナーは2ndモデルにのみ見られるという説と
ZIPがアルミからブラスにチェンジされてからの1972年まで見られるという説と様々存在する。)
まあよーく見ると少し緑がかったグレーにも見えるが、写真を撮るとしっかりグレー。
軍物って良くも悪くもいろんなおもしろいアイテムが見つかるから好き。
これもなんか格好いいから、ま、いっか!くらいのノリで購入。
ちなみにM-65の1stモデルの特徴は肩のエポレットが無いんです。勿論アルミZIPで。
特にミリタリーアイテムにおいては初期型と呼べる物が多々ありますが、
(B-15やN2、N-3、L-2等々・・・)
製造期間が短いのに加えてデザインが特徴的な変化をして、
そして探すと中々見つからない、宝探し感覚がある等の理由から個人的には60年代のミリタリーアイテムって
おもしろいと思います。(見つからないとかはあくまで僕の主観なので、40年代も!50年代も!ってことは
分かるので・・・あくまで主観ってことで)
例えばジャングルファティーグパンツの1stは一番判り易いディテールがサイドのポケットのボタンが剥き出し
になっていること。これは後の使用で木の枝等の障害物に引っかかる為にすぐ廃止されたってものだったり。
A-2デッキジャケットの64年製はジャングルクロス(N-1と同じ生地)を使用しており、
N-1からの後継を思わせるような雰囲気になっていたり。
67年頃に採用されたファティーグシャツの1stですが、あくまでシャツカフスタイプと、
シャツ面ですが、ジャケット袖なのが存在して、シャツカフスVerの初期が67年だったり。
ボタンの色ひとつや、素材の雰囲気ひとつで同じ品番のジャケットでも全く違う物に見えるのがおもしろいです。
また、なんで60年代のミリタリーアイテムが好きかと言うと、一番現在のファッションのルーツになっているアイテムが
多いからです。
ちょっと注意して見渡すと、そこらじゅうに溢れているアイテムで60sミリタリーの作りを踏襲している物って
本当に沢山あるんです。
だからおもしろいし、探して見つかった時の喜びはひとしおです。
昔買ったミリタリーアイテムの中にこんなの紛れてたよ!なんて方いるのではないでしょうか?